
「債務整理をしたいけれど、費用が高そうで不安…」「分割払い・後払い・法テラスを使えば、どれくらい負担を減らせるんだろう?」と悩んでいませんか。
債務整理にはどうしても一定の費用がかかりますが、事務所の選び方や支払い方法の工夫次第で、負担を大きく抑えることができます。
この記事では、債務整理の費用相場を踏まえたうえで、分割・後払い・法テラスなどを活用して「トータルコストを安く抑える方法」をわかりやすく解説します。
「支払い方法(分割・後払い)の仕組み」そのものは、債務整理の分割払い・後払いまとめで詳しく紹介しているので、ここでは費用節約(コスト最適化)という視点に絞ってお伝えします。
この記事でわかること
- 債務整理の基本的な費用相場と、費用が高くなりやすいケース
- 債務整理の費用を安く抑える具体的な方法・考え方
- 費用が安い事務所に共通する特徴と注意点
- 法テラスを活用して費用を大幅に抑えるポイント
- 分割払い・後払いをうまく使って生活への負担を減らすコツ
「そもそも費用が払えない…」という場合は、まず債務整理の弁護士費用が払えない場合の方法もあわせて確認しておくと安心です。
債務整理全体の流れから確認したい方は、はじめての債務整理|全体の流れガイドもチェックしておくと、費用の位置づけがよりイメージしやすくなります。
債務整理の費用はどれくらい?相場を先に理解しておこう
任意整理・個人再生・自己破産それぞれの費用相場
「安く抑える方法」を考える前に、まずはおおよその費用相場を把握しておきましょう。事務所によって差はありますが、イメージとしては次のようなレンジ感です。
- 任意整理:1社あたり数万円前後+減額報酬(ある場合)
- 個人再生:トータルで30〜50万円前後が目安
- 自己破産:同じく30〜50万円前後(同時廃止か管財事件かで変動)
もちろん、これはあくまで「よくある例」であり、実際には事務所ごとの料金体系や案件の難易度によって変わります。
費用が高くなりやすいケース/低く済むケース
同じ債務整理でも、次のような条件が揃うと費用が高くなりがちです。
- 債権者(借入先)の数が多い
- 過払い金の有無や不動産の処分など、手続きが複雑
- 個人再生で住宅ローン特則を利用する など
逆に、
- 任意整理で整理する社数を絞る
- 法テラスを活用できる
- 費用の安い事務所を選ぶ
といった工夫次第で、トータルコストを下げることも十分可能です。
なぜ事務所によって費用がこんなに違うのか
債務整理の費用が事務所によって大きく異なる理由は、
- 広告費や運営コストの違い
- 料金体系(着手金・報酬・減額報酬など)の考え方
- 取り扱い件数・地域・人員体制
などが挙げられます。「高い=必ずしも良い」「安い=必ずしも悪い」というわけではないので、費用の内訳とサービス内容をセットで確認することが重要です。
債務整理の費用を安く抑える5つの方法【実践的】
ここからは、支払い方法の話に偏りすぎず、総額としての費用をどう抑えるかに焦点を当てて解説します。
| 節約方法 | 期待できる効果 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 複数事務所で見積もり | 総額で3〜5万円以上差が出ることも | 初めて債務整理を検討する人 |
| 分割払いの活用 | 生活費を削らずに手続きできる | まとまった現金が用意しづらい人 |
| 後払いの活用 | 今すぐ督促を止めたいときに有効 | 緊急性が高く、即対応が必要な人 |
| 法テラスの利用 | 自己負担を大きく減らせる | 低収入・生活保護の人など |
| 減額報酬なしの事務所選び | トータル費用が抑えやすい | 任意整理を検討している人 |
① 複数の事務所で見積もりを取り、相場感をつかむ
ひとつ目のポイントは、いきなり1社だけで決めないことです。債務整理の費用は事務所によって本当に大きく違います。
- 同じ任意整理でも、1社あたりの着手金が数千円〜数万円と幅がある
- 減額報酬の有無や割合が違う
など、3〜5万円以上の差がつくことも珍しくありません。最低でも2〜3社の無料相談で見積もりを取り、内容を比較するのがおすすめです。
② 分割払い・後払い対応の事務所を選ぶ
「費用を安く抑える」と聞くと、総額だけに目が行きがちですが、実際には支払いタイミングの調整も非常に重要です。
- 着手金を分割払いにしてもらう
- 和解成立後の後払いに対応してもらう
ことで、今の生活費を圧迫せずに手続きを進められるケースが増えます。分割・後払いの具体的な仕組みや対応事務所は、詳しくは債務整理の分割払い・後払いまとめを参考にしてください。
③ 減額報酬が発生しない(または低い)事務所を選ぶ
「減額報酬」とは、将来利息のカットや減額できた金額に対して、成果報酬として一定割合を支払う仕組みのことです。
- 減額報酬「あり」の場合:減額額の○%を追加で支払う
- 減額報酬「なし」の場合:成果にかかわらず費用は一定
短期的には「減額報酬なし」の方が分かりやすく、結果として総額が安く済むこともあります。費用比較をする際は、「着手金+報酬」だけでなく、減額報酬の有無・割合までチェックしておきましょう。
④ 手続きの選択で費用が変わることもある
債務整理の種類によっても費用は変わります。
- 債務総額がそこまで多くない → 任意整理で足りる可能性
- 住宅ローンを守りながら大きく減額したい → 個人再生の検討
- 返済のめどが立たない → 自己破産を検討 など
同じ状況でも、任意整理で済むか、個人再生が必要かによって費用は大きく変わります。ここは独断で判断せず、専門家に「どの手続きがトータルコストを抑えられるか」を相談しましょう。
⑤ 追加費用の発生しない“総額固定型”の事務所を選ぶ
事務所によっては、
- 「書類作成費」「報告書作成費」など、細かい名目で追加費用が発生する
- 途中解約や方針変更時に、別途手数料がかかる
といったケースも見られます。あらかじめ「総額いくら」「追加費用はあるか」を明示してくれる事務所を選ぶと、想定外の出費を防ぎやすくなります。
費用を抑えたい人こそ、複数事務所の無料相談で「総額」を比べる
費用を節約したいときほど、「最初に相談した1社だけで決める」ことがリスクになります。
同じ債務整理でも、事務所が違えば総額に数万円以上の差が出ることも珍しくありません。
まずは2〜3社の無料相談で見積もりを取り、費用・分割対応・サポート内容を比べてから決めるのがおすすめです。任意整理に強い事務所を比較したい方は、任意整理に強い弁護士・司法書士ランキングも参考になります。
債務整理の費用が安い事務所の特徴とは?
明確な料金表と「総額の目安」が公開されている
費用が安い事務所を探すときに、まずチェックしたいのが料金表のわかりやすさです。
- 任意整理:1社あたり○円+成功報酬○円
- 個人再生:トータル○円(住宅ローン特則ありの場合○円)
- 自己破産:トータル○円
といった形で、パッと見て総額のイメージがしやすいかが重要です。「相談しないと費用が一切分からない」事務所は、慎重に見た方がよい場合もあります。
無料相談・無料診断のハードルが低い
費用が安い事務所は、無料相談・無料診断の窓口を広く開いていることが多いです。
- 電話・メール・LINEで無料相談
- 借金額や件数を入力するだけの簡易診断
など、気軽に見積もりまでたどり着ける窓口を用意しているかどうかもチェックしてみましょう。
減額報酬や追加費用が控えめ
先ほども触れた通り、減額報酬の有無・割合は総額に与える影響が大きいポイントです。
- 減額報酬がない・または低めに設定されている
- 「追加費用なし」を明記している
といった特徴を持つ事務所は、結果として費用を安く抑えやすい傾向にあります。
法テラスを使えば費用を大幅に抑えられる?利用条件と注意点
法テラスの利用条件(収入・資産の基準)
法テラス(日本司法支援センター)を利用すれば、一定の条件を満たす場合に、債務整理の費用を立て替えてもらうことができます。利用できるかどうかは、
- 世帯の収入
- 預貯金などの資産
- 家族構成・住居費 など
といった条件をもとに決まります。「生活費を差し引いたあと、ほとんど余裕がない」という状況であれば、利用できる可能性が高まります。
どの手続きで法テラスが使える?
法テラスは、
- 任意整理
- 個人再生
- 自己破産
など、主要な債務整理に幅広く対応しています。利用可能かどうかは、相談時に弁護士・司法書士から案内があることが多いです。
法テラス利用のメリット・デメリット
メリットとしては、
- 弁護士・司法書士費用を分割払いで立て替えてもらえる
- 一般的な相場と比べて費用が抑えられるケースが多い
といった点が挙げられます。一方で、
- 利用条件(収入・資産)がある
- 取り扱い事務所が限られる場合がある
などのデメリット・制約もあります。
生活保護受給中の債務整理と法テラス
生活保護を受給している方は、法テラスを利用して実質的な自己負担ゼロで債務整理を進められるケースもあります。詳しくは、生活保護受給中での法テラスを利用した債務整理でも詳しく解説しています。
分割払い・後払いで負担を最小化する方法【節約+支払い柔軟化】
分割払いは「今の生活を壊さない」ための工夫
債務整理の費用を一括で支払おうとすると、家賃や食費にしわ寄せが来てしまうことがあります。そこで有効なのが、
- 着手金や報酬を毎月の分割払いにしてもらう
- 返済と並行して少しずつ費用を支払っていく
という方法です。トータルの費用が同じでも、支払い方を工夫することで生活へのダメージを減らせます。
後払いは「今すぐ督促を止めたい人」に向いている
すでに督促が激しくなっている・差し押さえが心配といった状況では、「まずは手続きを進めること」が優先される場合もあります。このようなケースでは、
- 受任後に費用を後払いできる事務所
- 一定額まで立て替えてくれるプラン
を選ぶことで、スピードを重視しつつ費用負担を後ろに回すことが可能です。
分割・後払いでも「総額が高くならないか」は要チェック
分割払いや後払いを利用する際は、
- 分割にしたことで利息や手数料が上乗せされないか
- 後払いだからといって特別な追加料金が発生しないか
も合わせて確認しておきましょう。支払い方法の詳細は、債務整理の分割払い・後払いまとめで詳しく解説しています。
無料相談を活用して費用と内容を比較する【失敗しない選び方】
費用だけで事務所を決めると失敗する理由
「とにかく一番安いところで…」という選び方は、実はあまりおすすめできません。というのも、
- 対応スピードや説明の分かりやすさ
- 任意整理・個人再生・自己破産それぞれの提案力
- アフターフォロー(完済までのサポート)
など、費用以外にも重視すべきポイントがたくさんあるからです。
無料相談で必ず確認したい5つのポイント
無料相談を活用するときは、次のポイントを押さえて質問してみましょう。
- ① 費用の総額はいくらくらいか
- ② 追加料金が発生する可能性はあるか
- ③ 分割払い・後払い・法テラスに対応しているか
- ④ これまでの債務整理の取り扱い実績
- ⑤ 担当者の説明がわかりやすく、相談しやすいか
これらを比較することで、「費用は安いけれど説明が不十分な事務所」などを見分けやすくなります。
複数の事務所を比べるだけで数万円の差が出ることも
同じ状況でも、
- A事務所:総額40万円+減額報酬
- B事務所:総額30万円・減額報酬なし
といった違いが出ることもあります。複数の見積もりを比べるだけで、トータルで数万円以上の節約につながることもあるので、「費用が不安だからこそ、複数相談」が鉄則です。
「費用が払えない・足りない」という場合は、債務整理の弁護士費用が払えない場合の方法もあわせてチェックしておくと安心です。
費用が不安でも、まずは「自分の場合の見積もり」を無料相談で確認
「費用が払えないから債務整理は無理だ」とあきらめてしまう方も多いですが、実際には分割・後払い・法テラス・安い事務所選びなど、費用を抑えながら手続きする方法はいくつもあります。
まずは無料相談で見積もりだけ聞いてみるだけでも、現実的な数字が分かり、気持ちがかなり楽になります。
任意整理に強い事務所を比較したい場合は、任意整理に強い弁護士・司法書士ランキングも参考にしてみてください。
体験談|費用を抑えて債務整理した人のケース
※以下の体験談は、債務整理経験者へのヒアリング内容をもとにした編集上のイメージケースであり、実際の費用・条件とは異なる場合があります。
体験談1|分割払いで無理なく任意整理を進めた20代会社員
クレジットカードと消費者金融あわせて約150万円の借金を抱えていた20代会社員のAさん。債務整理をしたいものの、「着手金を一括で払う余裕がない」と相談をためらっていました。そこで、分割払いに対応している事務所で任意整理を依頼。着手金を毎月1〜2万円ずつ支払う形にしたことで、生活費を大きく削らずに手続きを進めることができました。
体験談2|法テラスを利用して費用負担をほぼゼロにできたケース
派遣社員として働きながら、リボ払いとカードローンの返済に追われていたBさん。家計を見直しても、弁護士費用を用意するのが難しかったため、法テラスを通じて債務整理を依頼しました。収入などの条件を満たしていたことで、費用は立て替えとなり、実質的な自己負担をほぼゼロに抑えながら手続きを進められました。
体験談3|料金の安い事務所に切り替えて総額5万円以上節約したケース
最初に相談した事務所の見積もりに不安を感じ、「念のため別の事務所にも相談してみた」というCさん。2社目の事務所では、減額報酬なし・追加費用なし・分割払い可という条件で、トータルの費用が1社目よりも5万円以上安くなることが分かりました。結果的に2社目の事務所に依頼し、「複数相談して本当に正解だった」と感じたそうです。
※体験談の内容はあくまで一例であり、実際の費用や和解条件は、事務所や借入状況・収入などによって大きく異なります。
債務整理の費用に関するよくある質問(FAQ)
Q. 分割払いにすると、最終的な費用は高くなりますか?
A. 分割払いにしても、手数料や利息が上乗せされない事務所であれば、総額は変わらないケースが多いです。ただし、分割にする代わりに手数料がかかる事務所もあるため、「分割にすると総額はいくらになるか」を事前に確認しておきましょう。
Q. 法テラスを使った方が、どの事務所よりも必ず安いですか?
A. 法テラスは一般的な相場より安くなるケースも多いですが、「どんなケースでも絶対に法テラスが一番安い」とは限りません。また、利用には収入・資産の条件があり、誰でも使えるわけではありません。通常の事務所の見積もりと法テラスの利用可否を比較しながら検討するのがおすすめです。
Q. 一番安い手続きは任意整理ですか?
A. 手続きそのものの費用だけを見れば、任意整理が比較的安く済むことが多いです。ただし、借金総額や返済能力によっては、個人再生や自己破産の方がトータルで見て有利なケースもあります。費用だけでなく、「完済できるか」「生活を立て直せるか」も含めて検討することが大切です。
Q. 見積もりのあとに追加料金が発生することはありますか?
A. 追加料金の有無は事務所によって異なります。途中で方針変更があった場合や、想定外の手続きが必要になった場合に、追加費用が発生することもあります。見積もりを出してもらう際には、「この金額以外にかかる可能性がある費用」を必ず質問しておきましょう。
Q. 債務整理の費用がどうしても払えない場合はどうすればいいですか?
A. 法テラスの利用や、分割払い・後払いに対応した事務所を検討するのが第一歩です。それでも難しい場合は、債務整理の弁護士費用が払えない場合の方法で、考えられる選択肢を整理しておくとよいでしょう。
まとめ|債務整理の費用は工夫次第で大きく節約できる
- 債務整理の費用は、手続きの種類・借入状況・事務所によって大きく変わる
- 複数事務所の無料相談で見積もりを比較するだけでも、数万円の差が出ることがある
- 分割払い・後払い・法テラスを活用すれば、今の生活を壊さずに手続きできる
- 減額報酬や追加費用の有無を確認し、総額が安くなる事務所を選ぶことが大切
- 「費用が不安だから何もしない」よりも、まずは無料相談で自分の場合の数字を知る方が、結果的に負担を抑えやすい
「費用が不安で動けない…」ときこそ、無料相談で現実的な数字を確認しよう
債務整理の費用は決して安くはありませんが、情報不足のまま動かないことが一番のリスクです。今より状況が悪化してしまう前に、費用の目安や支払い方法の選択肢だけでも知っておくことをおすすめします。
任意整理に強い弁護士・司法書士ランキングなどを活用すれば、費用・実績・相談しやすさなどを比較しながら、自分に合った相談先を探すことができます。「相談したからといって必ず依頼しなければならない」というわけではないので、まずは無料相談で話を聞いてみるだけでも十分価値があります。
※本記事は一般的な情報にもとづく解説であり、すべてのケースで同じ結果・費用を保証するものではありません。実際の費用や支払い方法については、必ず各事務所に直接ご確認ください。





































