
「任意整理は終わったけれど、貯金なんてとても無理」「この収入で本当に生活を立て直せるのかな…」と不安になっていませんか?
実は、任意整理後こそ“お金の使い方をゼロから組み立て直せるチャンス”です。毎月の返済が軽くなった今、ポイントを押さえて家計管理をすれば、
収入が少なくても少しずつ貯金を増やしていくことは十分可能です。
このページでは、任意整理後の方がつまずきやすい「家計の立て直し方」「貯金の始め方」「支出の見直し方」を、具体的な手順と生活習慣レベルでやさしく解説します。
「もう二度と借金で苦しみたくない」「今度こそお金との付き合い方を変えたい」という方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
任意整理後でも貯金はできる?|まず知るべき現実と3つのポイント
任意整理後は返済額が減るため“貯金のチャンス”が生まれる
任意整理をすると、毎月の返済額や利息負担が大きく減るケースがほとんどです。これまで利息に消えていたお金が、
これからは「生活費」や「貯金」に回せる状態になります。
任意整理後はお金の流れが変わる
- 利息カットや将来利息の免除で、返済総額が減る
- 毎月の返済額が下がり、家計のゆとりが生まれる
- その「ゆとり」を貯金や生活再建に回せるかどうかが勝負
「返済が楽になった=自由に使えるお金が増えた」ではなく、「生活再建のために使える資金が確保できた」と考えることが大切です。
信用情報ブラック期間でも生活改善は可能
任意整理後しばらくは、いわゆる「ブラックリスト」状態になり、新たなクレジットカードやローンが組みにくくなります。
これはデメリットに見えますが、裏を返せば「新しい借金をしにくい環境」とも言えます。
この期間に、借金に頼らない生活習慣・家計管理を身につければ、ブラックが明けたあとも浪費や多重債務を防ぎやすくなります。
任意整理後に貯金ができない人の共通点
一方で、任意整理後もなかなか貯金ができない人には、次のような共通点があります。
- 家計簿をつけず、毎月いくら使っているか把握していない
- 「返済が楽になったから」と外食・買い物が増えてしまう
- ボーナスや臨時収入をすぐに使い切ってしまう
- 計画を立てず、その月の気分でお金を使ってしまう
逆に言えば、ここを意識して改善していけば、少しずつでも確実に貯金ができる体質に変わっていけます。
任意整理後に絶対やるべき家計管理の基本ステップ
任意整理後の家計管理は、難しいテクニックよりも「基本の徹底」が重要です。
ここでは、必ず押さえたい3つのステップを紹介します。
① 固定費を見直す(スマホ・保険・サブスク)
まず見直したいのは、毎月ほぼ同じ額が出ていく固定費です。特に次の項目は、見直すだけで数千〜1万円以上の節約になることもあります。
収入が少ない人ほど、固定費の見直し効果は大きくなります。
- スマホ料金(格安SIMへの乗り換えなど)
- 不要なサブスク(動画サービス・音楽・オンラインサロンなど)
- 保険料(過剰な保障内容になっていないか)
債務整理後のスマホ契約や機種変更については、
こちらの記事
も参考になります。
② 変動費を把握する(家計簿アプリで可視化)
食費・日用品・交際費などの変動費は、意識しないとどんどん膨らんでいきます。
まずは1〜2か月で構わないので、家計簿アプリやノートで「いつ・何に・いくら使ったか」を記録してみましょう。
家計簿は「続けること」が大事
- 完璧を目指さず、ざっくりでも「可視化」する
- レシートを撮るだけの簡単アプリでもOK
- 1円単位よりも「どのジャンルにどれくらい使っているか」を見る
③ 支出の優先順位を決める(再発防止マインド)
支出を見直すときは、「何を優先して守るか」を決めておくとブレにくくなります。
- 最優先:住居費・食費・光熱費・通信費など生活に必須の支出
- 次点:任意整理後の返済・最低限の保険料
- 余裕があれば:趣味・外食・美容・娯楽費など
この順番を意識することで、感情やストレスに流されて、また借金に頼ってしまうリスクを減らせます。
任意整理後に“貯金が貯まる人”の生活習慣とは?
先取り貯金は少額でOK(1,000〜3,000円でも効果大)
貯金ができる人は、共通して「先取り貯金」をしています。
任意整理直後でお金に余裕がなく、収入が少ないと感じている場合でも、
- 毎月1,000〜3,000円
- 給料日から3日以内に別口座へ移す
といったレベルからスタートしましょう。大事なのは、
「貯金を最初に確保して、残りでやりくりする」という癖をつけることです。
生活費の予算化で赤字を防ぐ
毎月の生活費は、あらかじめ「使っていい上限」を決めておくと、赤字になりにくくなります。
step
11か月分の支出をざっくり洗い出す
家賃・光熱費・通信費・食費・日用品・交際費…など、1か月にいくら使っているかを書き出します。
step
2項目ごとに「上限額」を決める
たとえば「食費は月2万円まで」「交際費は月5,000円まで」など、現実的な範囲で上限を設定します。
step
3週単位に割り振る
「食費2万円 → 1週間あたり5,000円」のように週で考えると、使いすぎを防ぎやすくなります。
浪費しやすい場面を先に把握しておく
任意整理前に借金が膨らんでしまった方は、「自分が弱くなりやすい場面」があるはずです。
- ストレスが溜まったときの衝動買い
- コンビニでのついで買い
- 飲み会・外食が続いたとき
これらをあらかじめ書き出しておき、「そういう日こそ財布を開かない工夫」をしておくのがおすすめです。
ギャンブル依存や浪費癖がある人は早めに対策
パチンコ・パチスロ・競馬などのギャンブルや、買い物依存傾向がある場合、
任意整理後も再び借金に戻ってしまうリスクが高くなります。
ギャンブルが原因の借金については、
こちらの記事
でも詳しく解説しています。
自力でコントロールが難しいと感じる場合は、カウンセリングや専門窓口の利用も視野に入れましょう。
収入が少なくても貯金できる“支出の最適化テクニック”
家賃が高い場合は引越しも選択肢
家計の中で大きな割合を占めるのが家賃です。収入に対して家賃が重すぎる場合、
思い切って引越しを検討するのも現実的な選択肢になります。
債務整理中の引越しや差し押さえリスクなどが不安な方は、
こちらの記事
もあわせて確認しておくと安心です。
電気・ガス・水道など公共料金の節約術
電気・ガス・水道などの公共料金も、ちょっとした工夫で毎月数千円単位の削減が見込めます。
- 電気:契約アンペアの見直し、省エネ家電・LEDの活用
- ガス:まとめて調理する・お湯の使いすぎに注意
- 水道:シャワー時間を短くする・食器洗いの工夫
公共料金の滞納がある場合や、債務整理の対象になるかどうかは、
公共料金の債務整理について解説したページ
も参考になります。
スマホ料金・ネット契約を最適化
スマホ・インターネット関連は、見直し効果が大きい代表的な項目です。
- 格安SIMへの乗り換え
- 不要なオプション・有料コンテンツの解約
- ネット回線とスマホのセット割を活用
債務整理とインターネット契約の関係については、
こちらの記事
もあわせてチェックしておきましょう。
食費・日用品は「定額制ルール化」で赤字を回避
食費や日用品は、月の予算を決めて封筒(またはサブ口座)で管理すると使いすぎを防ぎやすくなります。
- 「食費は月◯万円」「日用品は月◯千円」と上限を設定
- 週ごとに金額を分けておく
- 予算が尽きたらその月は追加で買わないと決める
慣れてくると、翌月以降も同じ感覚でやりくりできるようになり、家計が安定しやすくなります。
任意整理後に“家計改善がうまくいかない人”のよくある失敗と対策
支出を把握しないまま節約しようとする
「節約しなきゃ」と思っても、現状の支出を把握しないまま闇雲に我慢するだけでは長続きしません。
まずは実態を知ること、そのうえで削れるところ・削れないところを見極めることが重要です。
リボ払い・後払いを再開してしまう
任意整理前にリボ払い・後払い決済を多用していた人は、ついまた同じ支払い方法に戻ってしまうことがあります。
しかし、それは再び借金地獄に向かう入り口になりかねません。
クレジットカードのリボ払いで苦しんだ人のケースや対処法は、
こちらの記事
で詳しく解説しています。
“返済できるから大丈夫”と思い浪費が再発
「今の返済額なら払えているし、大丈夫」と油断してしまうと、
無意識に外食や買い物が増え、気づいたときには家計がギリギリ…ということも少なくありません。
「返済できているかどうか」ではなく、「貯金が増えているかどうか」を指標にすると、
浪費へのブレーキがかかりやすくなります。
再借入してしまう前にやるべきこと
どうしてもお金が足りなくて、またカードローンやキャッシングを利用したくなることもあるかもしれません。
ですが、再借入をする前に、まずは以下を試してみてください。
- 固定費や保険の再チェック
- 一時的な副業やアルバイトでの補填
- 家族に相談できないか検討する
- 専門家に家計や返済計画の見直し相談をする
任意整理後の再契約・再借入のリスクや注意点については、
任意整理後の再契約・再借入に関する解説ページ
も必ず確認しておきましょう。
貯金だけでは不安…任意整理後にやるべき収入アップ戦略
副業で月1〜3万円の収入源を作る
支出を見直すだけでは限界があります。少額でも収入を増やすことができれば、貯金スピードは一気に上がります。
- 休日やスキマ時間にできる副業(在宅ワーク・軽作業など)
- 今のスキルを活かせる仕事(事務、ライティング、デザインなど)
- 将来のキャリアアップにつながる副業
いきなり大きく稼ごうとするのではなく、「まずは月1〜3万円」を目標にするのがおすすめです。
資格・キャリアアップで将来的な改善も視野に
任意整理後しばらくは、派手な転職よりも今の職場での評価アップや、
資格取得など「将来の収入を底上げする準備」を進めるのも一つの方法です。
転職を検討すべきケース
どうしても今の収入では生活が成り立たない、残業代が出ないなどの問題がある場合は、転職も視野に入れる必要があります。
債務整理と転職の関係については、
債務整理と転職・就職への影響を解説したページ
も参考にしてください。
任意整理後の生活を安定させるために専門家へ相談すべきケース
返済が苦しくなりそうなとき
ボーナスが減った、残業代がなくなったなどで、
「このままだと返済が厳しくなりそう」と感じた時点で、早めに専門家へ相談することが大切です。
滞納が続いてからでは、選べる選択肢が少なくなってしまいます。
家計管理だけでは赤字が続くとき
固定費や変動費を見直しても、どうしても毎月赤字が続いてしまう場合、
返済計画自体が今の収入と合っていない可能性があります。
再和解が必要になるケース → 適切な窓口
事情の変化で返済が難しくなった場合、「再和解」によって返済条件を見直せることもあります。
任意整理後の再和解については、
任意整理の再和解の方法
で詳しく解説していますので、家計管理とあわせて確認しておくと安心です。
専門家に頼るべきタイミングの目安
- 返済のために生活費を削りすぎて、健康や生活に支障が出ている
- 毎月の返済に遅れが出始めている、あるいはすでに滞納している
- 自分で家計を見直しても、どこをどう削ればいいかわからない
こうした状態に当てはまる場合は、一人で抱え込まず専門家に相談しましょう。
全国対応の無料相談を活用しましょう
当サイトでは、全国対応で任意整理・家計の見直し相談ができる専門家を紹介しています。
「家計管理に自信がない」「再び借金を増やしてしまいそうで不安」という方は、早めにプロの意見を聞いてみてください。
まとめ|任意整理後は“お金の習慣”を変えれば必ず再スタートできる
任意整理後の生活は、不安やプレッシャーも多いかもしれません。しかし、
- 固定費・変動費を見直して、お金の流れを整える
- 少額でも先取り貯金を習慣化する
- リボ払いや後払いを断ち、再借入を防ぐ
- 必要に応じて収入アップや転職も視野に入れる
- どうしても苦しいときは、早めに専門家へ相談する
といったポイントを押さえていけば、収入が少なくても、少しずつ確実に生活を立て直していくことは十分可能です。
任意整理はゴールではなく、「お金との付き合い方を変えるスタートライン」です。
この機会に、お金の流れと向き合い、将来の自分を楽にしてあげる一歩を踏み出してみてください。
次に読むべきおすすめ記事
・任意整理後に絶対やってはいけないお金の使い方|再び借金しないための注意点
・パチンコ・パチスロの借金を債務整理する方法と注意点
・任意整理後の再契約・再借入で失敗しないためのポイント





































