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【債務整理後のクレカ審査】通る条件と落ちる理由|再発行できる時期と成功のコツを徹底解説

【債務整理後のクレカ審査】通る条件と落ちる理由|再発行できる時期と成功のコツを徹底解説

債務整理をしたあと、「クレジットカードの審査にいつ通るようになるのか」「再発行はどのタイミングなら可能なのか」と不安を感じている方は多いでしょう。

実際、審査に通らない原因は“ブラック期間”だけではなく、収入・勤続年数・申込状況など、金融機関が重視する多くの条件が関係してきます。

このページでは、債務整理後のクレジットカード審査で見られるポイント、通過しやすくなる時期の目安、審査に落ちる典型パターン、そして審査を通すための具体的な改善ステップまで徹底解説します。

なお、クレジットカードの具体的な作成手順や更新方法については、別ページ「債務整理後のクレジットカード作成と更新方法」で詳しく解説していますので、ここでは「審査に通る条件・期間・コツ」に特化して解説していきます。

この記事で分かること

  • 債務整理後のクレカ審査で見られるポイント
  • 審査に通るために必要な5つの条件
  • 審査に落ちる人の共通点と申込ブラックの注意点
  • クレジットカードを再発行できる時期の目安
  • 審査を通しやすくする具体的なコツ

債務整理後のクレジットカード審査はどう見られる?金融機関が重視するポイント

まずは、債務整理後にクレジットカード審査でチェックされやすいポイントを押さえておきましょう。審査の中身は公開されていませんが、一般的に次のような点が重視されると言われています。

信用情報(ブラック情報)の有無

もっとも大きなポイントが、信用情報機関に「延滞」「異動(債務整理)」などが登録されているかどうかです。任意整理・個人再生・自己破産などの手続きを行うと、一定期間「金融事故情報」として登録され、いわゆるブラックの状態になります。

この情報が残っている間は、多くのクレジットカード会社で審査が極めて厳しくなります。ブラック期間の目安や消えるタイミングについては、「任意整理後いつまでブラック?信用情報が回復する時期と再契約の通し方」で詳しく解説しています。

現在の収入・雇用形態・勤続年数

次に見られるのが、現在の支払い能力です。具体的には、以下のような要素がチェックされます。

  • 安定した収入があるか(正社員・派遣・パートなど形態は問わないが、安定性が重視される)
  • 同じ勤務先でどれくらい働いているか(勤続年数)
  • 収入に対して無理のない利用枠かどうか

ブラック期間が明けていても、直近で転職したばかりで勤続年数が極端に短い場合などは、慎重に見られることがあります。

他社借入状況と返済比率

債務整理後でも、他社からの借入が多すぎると、「新たな返済を増やして大丈夫か」という視点から審査が厳しくなります。

  • 消費者金融・カードローンの残高はどれくらいか
  • 毎月の返済額が収入に対して無理のない範囲か
  • 新しいクレジットカードを利用して、借金を増やす危険がないか

特に、債務整理前後で何度も借入と返済を繰り返している場合は、マイナス評価になりやすい点に注意が必要です。

申込履歴(申込ブラック)も重要な審査要素

意外と見落とされがちですが、直近のクレジットカードやローンの申込履歴も重要です。短期間に何社も申し込んでいると、信用情報上は「お金に困っているのではないか」と判断されることがあります。

これがいわゆる「申込ブラック」と呼ばれる状態で、ブラックが明けているのに審査に通りにくい原因になることもあります。

審査に通るために必要な条件とは?債務整理後に見られる5つの基準

ここからは、債務整理後にクレジットカード審査を通すために、最低限整えておきたい条件を整理していきます。

債務整理後のクレカ審査で押さえたい5つの条件

  • 事故情報(ブラック)が消えている、または消えかけている
  • 一定の安定収入と勤務先の継続性がある
  • 直近に延滞・滞納が発生していない
  • 他社借入の金額や件数が多すぎない
  • 家計管理が改善され、無理な申込をしていない

① ブラック情報が削除されていること(完済から約5年が目安)

一般的に、任意整理などの債務整理を行った場合、完済から5年程度で事故情報が削除されるケースが多いとされています。これはあくまで目安ですが、ブラック期間中はほとんどのクレジットカード審査に通りにくいのが現実です。

まずは、ブラック期間が終わっているかどうかを確認し、その上で申し込みを検討することが大切です。

② 安定した収入と勤務先の継続性

収入が不安定だったり、転職直後で勤続年数が短すぎたりすると、「今後も継続して返済できるか」という点で不安要素となります。

  • 同じ職場で1年以上働いていると、評価が安定しやすい
  • パートやアルバイトでも、定期的な収入があればプラス要素になる

できるだけ転職直後を避け、勤務状況が落ち着いてから申し込むことが望ましいです。

③ 延滞・滞納が直近で発生していないこと

ブラック期間が終わっていても、直近で携帯料金やカードローン、家賃などの支払いに遅れがあると、審査にマイナスです。

「延滞はもう二度としていないか」「引き落とし口座の残高不足を防げているか」などを確認し、少なくとも直近1〜2年は延滞ゼロを目指しましょう。

④ 借入総額が多すぎないこと

他社の借入金額が多すぎると、新たなクレジットカードを持っても返済が回らなくなるリスクがあると判断され、審査に通りにくくなります。

もし複数のカードローンやキャッシングが残っている場合は、おまとめや繰り上げ返済などで借入を整理してから申し込むのが理想的です。

⑤ 生活費の管理ができているか(家計の安定)

家計が赤字続きであれば、仮にカードを発行できたとしても、また支払いに困ってしまうおそれがあります。債務整理後は、家計簿アプリなどを活用して、収支バランスを整えることも重要な審査対策の一つです。

審査に落ちる人の共通点|ブラック以外の落ちやすい理由

「ブラック期間は終わっているはずなのに、なぜか審査に通らない…」という人には、共通する特徴があります。ここでは、ブラック以外の落ちやすい理由を整理します。なお、クレジットカードの具体的な作成手順や更新方法を知りたい場合は、先に「債務整理後のクレジットカード作成と更新方法」に目を通しておくと、全体像がつかみやすくなります。

短期間に複数社へ申し込み → 申込ブラック

1〜2ヶ月の間に何社もクレジットカードやカードローンに申し込むと、信用情報には「申込情報」が大量に残ります。これが「申込ブラック」と呼ばれる状態で、金融機関からは「お金に困っているのでは?」と疑われてしまうことがあります。

クレジットカードの申し込みは、同時期に1〜2社までに絞り、3〜6ヶ月は期間を空けるのが基本です。

勤続年数が短い・転職直後

転職したばかりで勤続年数が極端に短いと、「会社に定着していない=収入が不安定」と判断されることがあります。少なくとも同じ勤務先で半年〜1年程度は継続してから申し込むのが無難です。

携帯料金や家賃で遅延がある

クレジットカード以外の支払い、特に携帯料金や家賃、公共料金の延滞も、信用情報や審査に影響する場合があります。

「少し遅れても大丈夫だろう」と軽く考えず、日常の支払いを丁寧に行うことが信用回復の土台になります。

債務整理対象の金融グループへ申し込んでいる

過去に債務整理を行ったカード会社や、そのグループの銀行・信販会社は、社内の履歴が残っている可能性が高いです。そのため、ブラック情報が消えても、同じグループ内では審査に通りにくいケースが多くなります。

クレジットカードの具体的な作成手順や、どのようなカードを選ぶべきかについては、「債務整理後のクレジットカード作成と更新方法」もあわせて参考にしてください。

審査に落ちる主な原因まとめ

  • 短期間に複数のクレカ・ローンへ申し込み(申込ブラック)
  • 勤続年数が短く、収入の安定性が低いと判断される
  • 携帯料金や家賃など、日常の支払いに遅延がある
  • 債務整理した金融グループに再び申し込んでいる

債務整理後のクレジットカードはいつから作れる?再発行までの期間

「結局、いつになったらクレジットカードを申し込んでいいのか」という疑問に対して、ここではおおよその目安をお伝えします。

ブラック期間(約5年)の考え方

任意整理や個人再生の場合、完済から約5年は信用情報に事故情報が残ると言われています。この間は、多くのクレジットカード会社で審査が厳しくなります。

ただし、5年経過したら必ず審査に通るというわけではなく、あくまで「スタートラインに立てる目安」と考えておきましょう。

ブラック明け直後は審査が厳しい理由

ブラック情報が消えた直後は、信用情報に「過去の延滞や債務整理の詳細」が残っていなくても、金融機関から見れば「つい最近まで支払いに苦労していた人」と判断される可能性もあります。

そのため、ブラック明け直後は、審査に落ちることも想定し、焦らずに生活基盤(収入・貯金・固定費)を整える期間と割り切ることも大切です。

作れる時期の目安は「完済後+1〜2年の生活安定」

ブラック期間が終わってから、さらに1〜2年ほど延滞なく安定した生活を続けることで、審査に通る可能性は高まりやすくなります。

  • 完済から5年以上経過している
  • 同じ勤務先で1年以上働いている
  • 直近の支払いに遅延がない

この3つが揃っていると、「再発行や新規作成を検討できる状態」に一歩近づいたとイメージしてよいでしょう。

再発行は同一グループを避けるのが鉄則

過去に債務整理したカード会社と同じグループでの再発行は、たとえブラック期間が終わっていても、社内情報の影響で審査に通らない可能性が高いと考えられます。

新規でクレジットカードを検討する際は、過去に債務整理をした会社とは別グループのカードから検討する方が現実的です。

審査に通る確率を上げるための実践的なコツ

ここからは、具体的に「どう行動すれば審査に通りやすくなるか」という実践的なポイントをまとめます。

信用情報を開示して現状を確認する

まずは、CIC・JICC・KSCなどで信用情報の開示を行い、自分の情報がどう登録されているかを確認しましょう。

  • 事故情報がまだ残っているのか、すでに消えているのか
  • 延滞や申込情報がどれくらい残っているか
  • 誤登録がないか

現状がわからないまま何となく申し込むよりも、開示結果に応じて申し込みタイミングを調整した方が、無駄な審査落ちを防げます

固定費の支払い実績を積み上げる

ブラック期間中や、ブラック明け直後は、携帯料金・公共料金・家賃などの固定費を遅れなく支払うことがとても重要です。

これらの支払いに延滞があると、信用情報に直接反映されることもありますし、将来の審査にもマイナスに働くおそれがあります。

年会費無料・流通系など“審査の柔らかいカード”から入る

クレジットカードの種類によって、審査の厳しさは異なります。一般に、

  • 銀行系クレジットカード:審査は厳しめ
  • 信販系カード:中間程度
  • 流通系・通販系・ガソリン系カード:比較的柔軟なケースもある

まずは、年会費無料で、流通系・通販系など比較的作りやすいカードから検討するのが現実的です。

申込は1〜2社に絞り、3ヶ月以上間隔を空ける

「どこか1社くらい通るだろう」と思って、一度に何社も申し込むのは逆効果です。申込履歴が増えると、それだけ審査にはマイナスになります。

審査に落ちた場合でも、次の申し込みまで最低でも3ヶ月以上は間隔を空けるのがおすすめです。

家族カードで利用実績を作るのも有効

もし家族にクレジットカードがある場合、家族カードとして追加してもらうことも一つの方法です。本人名義ではないため、審査のハードルが下がるケースがあります。

ただし、家族カードの利用状況は本会員の信用にも影響しますので、使いすぎず、しっかりと家計管理を行うことが前提になります。

債務整理後でも作りやすいカードの種類とは?難易度別の目安

ここでは具体的なカード名ではなく、タイプ別の「難易度の目安」をお伝えします。

難易度が高い:銀行系クレジットカード

メガバンクや地方銀行が発行する銀行系クレジットカードは、総じて審査基準が厳しめです。債務整理からの期間が短い場合や、属性に不安がある場合は、いきなり銀行系を狙うのは現実的ではありません。

中間:信販系・独立系カード

信販会社や独立系のクレジットカードは、銀行系ほどではないものの、一定の審査基準があります。ブラック期間が明けてから数年経過し、家計や収入が安定している人であれば、検討対象になってきます。

比較的通りやすい:流通系・通販系・ガソリン系

スーパー・コンビニ・通販サイト・ガソリンスタンドなどが発行するカードは、独自の会員獲得を目的としており、比較的柔軟な審査が行われるケースもあります。

債務整理後に初めてクレジットカードを再取得する場合は、こうした流通系・通販系カードから検討するのが現実的です。

クレカが無理ならデビットカードで実績作り

どうしてもクレジットカードが作れない段階では、銀行口座と紐づいたデビットカードを活用するのも有効です。使った分が即座に口座から引き落とされるため、審査が比較的軽く、キャッシュレス決済の練習にもなります。

審査に自信がない人がやるべきステップ

「まだ審査に通る自信がない」という方は、いきなり申し込むのではなく、以下のステップを踏んで準備を整えましょう。

信用情報の誤登録チェック

完済からかなりの年数が経っているのに事故情報が残っている場合など、信用情報に誤りがあるケースもゼロではありません。そのような場合は、信用情報機関や金融機関に訂正を申し立てることができます。

開示結果に応じて申し込み先を分ける

信用情報の開示結果をもとに、

  • まだブラック期間中 → 申し込みは控え、家計改善と支払い実績作りに専念
  • ブラックは消えているが延滞履歴が残っている → もう少し様子を見てから申し込む
  • 目立ったマイナス情報がない → 流通系など比較的通りやすいカードから検討

といったように、段階に合わせた行動をとることが大切です。

債務状況によっては専門家に相談する選択肢

もし現在も返済が苦しい状況が続いている場合、無理にクレジットカードを作ること自体が家計悪化の原因になりかねません。その場合は、再和解や他の債務整理手続きを含めて、専門家に相談する方が良いケースもあります。

返済の見直しについては、「任意整理の再和解の方法」なども参考になります。

債務整理後のクレカ審査に関するよくある質問

ブラック期間中でもクレジットカードは作れますか?

ブラック期間中の審査通過は難しいですが、任意整理の対象外だった会社など一部の例外はあります。ただし通常より大幅に通過率は低いため、むやみに申し込みを繰り返すのではなく、ブラック期間が明けてから家計や信用情報を整えたうえで検討した方が安全です。

債務整理したカード会社のグループでは審査に通りませんか?

過去の社内記録が残っているため、同じグループのカード会社や銀行では審査が厳しくなる傾向があります。ブラック期間が終わっていても断られる可能性はあるため、別グループのカード会社を中心に検討する方が現実的です。

審査に落ちた場合、次の申込はいつが良いですか?

申込履歴が短期間に集中すると「申込ブラック」と見なされるおそれがあります。1度審査に落ちた場合は、少なくとも3ヶ月〜6ヶ月程度の期間を空けることを目安にし、その間に家計や勤務状況、延滞の有無などを見直してから再チャレンジするのがおすすめです。

債務整理後のクレカ審査で不安な人へ:関連ページもチェック

債務整理後のクレジットカード審査について、さらに詳しい情報を知りたい方は、以下の関連記事もあわせて確認しておきましょう。

債務整理後のクレカ審査|総まとめ

債務整理後のクレジットカード審査は、「ブラック期間の有無」だけでなく、現在の収入・勤続年数・他社借入・申込履歴・延滞状況など、複数の要素を総合的に見て判断されます。完済から5年以上が経過し、安定した生活を続けていれば、審査通過の可能性は少しずつ高まっていきます。

大切なのは、焦って何社も申し込むのではなく、信用情報を確認したうえで、段階に応じたカード選びと準備を進めることです。家計の管理や支払い習慣を整えることが、将来のクレジットカードやローンの審査にも良い影響を与えます。

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金山 慎一

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