学生ローンによる借金を抱えてしまって返済が厳しくなって払えない状況に追い込まれてしまったらどうすればいいのでしょうか?
学生ローンはその名前の通り、学生が利用するローンなので、そこまで大きな借金負担にならないと思っている方もいますが、学生ローンが返済できなくなってしまって借金を滞納してしまうケースは普通にあります。
学生ローン最初に借りた金額が大きくなかったかもしれないですが、利息などによってどんどん支払い負担が大きくなってしまい、最終的に学生ローンが払えない状況になってしまったということは普通にあります。
学生ローンを滞納するとどうなる?
学生ローンを借りたけど事情があって返済することができない状況になってしまい、ローンの支払いを滞納してしまったらどのようなことになってしまうのでしょうか?
大学生など学生ローンを借りる方は、これまで借金した経験があまりないと思うので、学生ローンを滞納することによってどのようなことになるのかあらかじめ理解しておくことは大事です。
金融業者から督促を受ける!
学生ローンを滞納すると当然ですが学生ローンを貸し出している金融業者から借金返済の督促を受けることになります。
借金返済の督促とは言っても、電話などで返済を催促されるなどのような督促方法なので、そこまで過酷な取り立てを受けることはないと思います。
学生ローンは闇金ではないので、ちゃんと法律に沿った取り立てをしてきます。
ただ取立てに慣れてない学生からすると、借金の取立ては十分にストレスになると思うので、精神的な負担は大きいと思います。
遅延損害金が発生する
借金を滞納すると遅延損害金が発生することになります。遅延損害金は簡単に言い換えると延滞利息だと思ってもらうといいです。
つまりローンを期日までに返済しないことによって発生する罰金だと思ってもらうとわかりやすいと思います。
滞納すると遅延損害金によって借金支払いの負担がどんどん重くなってしまうので、結構負担の大きなデメリットだと思います。
債務整理で遅延損害金は免除できる?【延滞利息カット】
借金返済で利息の負担が重くて返済が思うように進まないという方は結構多いです。 過払い金返還請求の影響でグレーゾーン金利が撤廃されたとは言っても、借金の利息を大きく、さらに遅延損害金などの懲罰的な延滞利 ...
親に借金を知られる!
借金を滞納したとしてもすぐに親に連絡が行くということはないですが、滞納が続いて返済の見込みがないと判断されてしまったら親に借金があることを連絡されてしまう可能性があります。
ローン会社としては借金を返済してもらわないと仕事にならないので、借金を返済してもらうために親に督促状を送って親に借金を払ってもらうという選択肢考える必要があります。
親に学生ローンによる借金を知られることでトラブルになる可能性は高いので、かなり大きなデメリットだと思います。
信用情報がブラックになる
学生ローンに限ったことではないですが、借金を滞納すると信用情報がブラックリストに登録されてしまい、新たにローンが組めなくなってしまったり、クレジットカードが作れないなどのデメリットが生じる可能性があります。
信用情報というのは借金の経歴のようなもので、信用情報機関を通じてこうした情報は他の金融業者にも共有されることになります。
そのため借金を滞納したことが金融事故情報として登録されて共有されるため、ローンを新たに組もうと思ったり、クレジットカードを作ろうとするとこういった状況が審査に影響してしまい、利用審査に落ちるという結果につながります。
ただ信用情報のブラックは遅延を解消して数年経過すれば自動的に解消されることになるので、解決するためには借金をしっかりと返済していく必要があります。
債務整理で信用情報がブラックになる影響とは
債務整理をすると消費者金融や銀行、信販会社などの金融業者から借金ができなくなってしまったり、ローンが組めなくなるというデメリットが発生します。 債務整理によって金融業者などからの借金を法的に減額しても ...
学生ローンを債務整理方法とは?
学生ローンの借金負担が重くて、どうしても完済が難しいという状況になってしまったなら、債務整理を利用して借金を減額したり免除してもらうことを考えるといいと思います。
大学生などの学生でも債務整理することができるのかと思うかもしれないですが、学生でも債務整理で借金を減額することは可能なので検討する価値は十分にあると思います。
ただ債務整理には任意整理、個人再生、自己破産など複数の手続き方法があるので、どのような手続き方法で借金整理をしたらいいのか選ぶ必要があります。
任意整理で学生ローンを整理
学生ローンを整理する場合に一番の利用候補になるのが任意整理だと思います。
任意整理は債権者と債務者が交渉して借金返済の条件を変更してもらう債務整理方法で、借金の利息を免除してもらったり、毎月の返済額を軽くしてもらうという手続き方法なので、裁判所が手続きに関係してこないため負担が小さいです。
弁護士や司法書士への依頼料金も個人再生や自己破産と比べるとそこまで高額ではないです。任意整理は借入先の件数によって依頼料金が大きく変わってくるので、借入先が1件や2件とかなら、そこまで依頼料金の支払い負担も重くないと思います。
どちらかということ借金額が大きくない方向けの債務整理方法なので、学生ローンのように利用限度額が低めの借金におすすめの債務整理方法だと思います。
任意整理のメリットとデメリット【初めての方にわかりやすく解説】
借金返済で行き詰ってしまった場合に、一番手軽に行える債務整理方法として任意整理を検討している人も多いのではないでしょうか。 任意整理は債務整理の中でも一番頻繁に行われている方法なので、任意整理を行う前 ...
個人再生で学生ローンを整理
学生ローンを含めた借金額が大きいなら個人再生の利用も検討することになると思います。
個人再生は裁判所で手続する債務整理方法で、弁護士や司法書士に手続きを依頼して行うのが一般的な債務整理方法になります。
再生計画案を債権者に承認してもらうことで、その返済計画案に沿った返済をしていくという債務整理方法になります。
個人再生は借金の利息がだけでなく、借金の元本も大幅に減らせるというメリットがあるので、複数の借入先があって、借金額が大きい方に利用しやすい債務整理方法だと思います。
ただ学生ローンの借金だけで利用することはあまりないのではないかと思います。
個人再生のメリットとデメリットをわかりやすく解説
個人再生は裁判所で手続きを行う債務整理方法でメリットの大きい債務整理方法ですが、一方で複数のデメリットもある債務整理方法です。 個人再生の特徴をしっかりとつかむためには、個人再生手続きでのメリットやデ ...
自己破産で学生ローンを整理
自己破産は裁判所が免責を認めると借金返済の義務がなくなるという非常に強い債務整理方法なので、学生ローンを払えない方からすると利用したいと思う方もいると思います。
自己破産すれば確かに借金の支払いが免除されますが、持ち家や自動車などの高額資産を手放すことになり、持てる資産にも制限がかかることになります。
とはいっても大学生だと持ち家も自動車もないという方が多いので、実際に資産が没収されるという方はあまりいないのではないかと思います。
ただ学生ローンだけの支払いで自己破産することに裁判所が免責を出すかという問題もあります。
卒業後に学生ローンだけでなく奨学金の支払いもあって支払うことができずに自己破産するというなら自己破産できる可能性は十分にあります。
学生ローンの借金が数十万円くらいだと、自己破産はあまりお勧めはできないです。
自己破産のメリットとデメリットとは
自己破産すると借金が免除されるので非常にメリットが大きい手続きですが、そんな自己破産にもデメリットは存在します。 大きなメリットがある自己破産なので当然デメリットもあるというのは理解しておきましょう。 ...
学生ローンを債務整理するデメリットは?
債務整理を利用すると学生ローンを含めた借金負担を軽くしたり免除することができますが、利用するにはそれ相応のデメリットが生じます。
債務整理のでメリットは利用する債務整理方法によって異なってくるので、上記の債務整理に関するページで確認していただけると幸いです。
債務整理それぞれの方法に共通するデメリットについては「信用情報がブラックになる」ということと「依頼費用が必要」という2点だと思います。
「信用情報がブラックになる」というのは学生ローンを滞納した場合のデメリットとしても掲載していますが、債務整理をした場合も信用情報がブラックになります。
つまり債務整理しても信用情報はブラックになりますし、債務整理せずに学生ローンを滞納しても信用情報はブラックになるということです。そういった意味では債務整理を取りやめるほどのデメリットではないと考えられます。
大学生だと債務整理の依頼費用は大きな負担になるかもしれないです。
債務整理は通常は弁護士や司法書士に依頼して行うことになりますが、個人再生や自己破産だと依頼費用が数十万円にもなるので負担が大きいです。
そのため、依頼費用を抑えながら借金負担を減らしたいなら任意整理を利用するといいと思います。任意整理なら1件当たり5万円で依頼可能なので、そこまで支払い負担は大きくないと思います。
親に知られずに債務整理したい場合は?
学生ローンを債務整理したいけど、債務整理することによって親に学生ローンを借りていたことがバレてしまうのではないかと懸念する方もいると思います。
学生ローンを親に知られることでトラブルになることも実際にあるので、債務整理することで学生ローンのことが親にバレるなら無理して返済を続けるという方もいます。
個人再生や自己破産などの裁判所で手続するような債務整理方法だと、手続きすることによって親に学生ローンのことがバレる可能性があります。
しかし任意整理のような弁護士や司法書士が債権者と交渉して手続きするような債務整理方法だと、手続きに関係する人が少ないので、親に秘密で学生ローンを整理することが可能です。
実際に任意整理に慣れている法律事務所だと、家族に内緒で手続してくれるということを謳っているところもあります。
そのため任意整理なら同居している家族にも内緒で手続が可能だと思います。手続きの際に家族に内緒で手続したい旨を伝えておけば法律事務所の方で対処してくれます。
まとめ
学生ローンは学生が気軽に借金できるシステムということで気軽に利用する大学生もいますが、大学生はそもそも借金することに慣れてないので、いつの間にか借金がどんどん膨らんでしまって返済できない状況になったりします。
学生ローンとは言っても他の借金とそこまで大きな違いはなく、利息も発生しますし、滞納すれば遅延損害金も発生します。
学生ローンを甘く見ていると利息によってどんどん借金負担が重くなってしまい、完済がどんどん遠のくことになります。
そのため学生ローンの返済が厳しいと思ったら、一度は弁護士や司法書士が行っている債務整理や借金整理の無料相談を利用してはどうでしょうか。
債務整理するつもりがなくても、借金整理案件に慣れている弁護士や司法書士の無料相談を利用して話を聞くことは十分に参考になると思います。
下記で全国対応で借金に関する無料相談を行っている弁護士事務所や司法書士事務所をまとめているので参考にしてください。