借金が300万円あって完済することができずに返済に行き詰っている場合に、どのように借金を完済すればいいのかわかりやすく解説しています。
300万円の借金額は結構大きい金額で、これだけの借金額になると毎月の返済負担も結構大きくなりますし、借金の利息も大きくなってきます。
そのため現在の収入状況が変わると完済が難しくなってしまって、中には借金を滞納してしまう方もいます。
借金を滞納すると遅延損害金が発生し、さらに滞納を続けると強制執行によって資産や給料が差し押さえられることになります。
では具体的に借金300万円という状況だと月々の返済額がどれくらいで、何年で完済することができるのでしょうか?
借金300万円の月々の返済額(何年で完済できる?)
借金300万円で毎月の返済額や何年で返済しているのかということは人によって違ってくると思います。どこから借金しているのかということや、借金の利息にも影響すると思います。
一般的な消費者金融で借金の利息が年率15%で返済期間が5年というケースだと月々の返済額は71369円になります。
利息なしの場合だと300万円の借金を5年で返済するなら月々の返済額は5万円なのでは、利息負担がかなり大きいことがわかります。
実際に毎月71369万円払っていくと支払い総額は428万2140円にもなります。つまり実際には利息を130万円近くも負担しているということになります。
これはあくまでも5年で借金返済していくケースですが、返済期間が3年や4年など短くすれば、それだけ利息負担も小さくなるので支払合計額は押さえられます。
逆に毎月の返済額を小さくしてその分だけ支払い期間を延ばすと利息が増えるので支払合計額は増えます。
ただ毎月7万円近くの返済は結構しんどいと思うので、300万円の返済負担の大きさが身に沁みますね。
こうした借金負担を軽減できる手続き方法として債務整理方法を考えられます。債務整理には任意整理、個人再生、自己破産などの手続き方法があり、下記ではそれらの手続き方法で300万円の借金を整理する場合について解説しようと思います。
任意整理で300万円の借金を債務整理する場合
300万円の借金が返済できなくなってしまった場合に、一番手軽に利用することができるのが任意整理になります。
任意整理は債務者が債権者が交渉して返済負担を軽くしてもらうという手続き方法で、借金の利息を免除してもらったり、毎月の返済額を小さくしてもらうことが可能な手続き方法です。
借金の利息を免除してもらう程度で完済可能なの?と思う方もいますが、上記でもわかるように年率15%で5年の返済だと130万円近く利息が発生することになります。そのため利息が免除されるだけでもかなりの負担軽減になります。
また利息が減ればそれだけ毎月の返済額も小さくなります。さらに利息が免除されれば、返済期間を延ばしても利息負担が増えることはないので、さらに毎月の返済額を小さくすることができます。
任意整理は他の債務整理方法と比べると依頼費用が安いだけでなく、整理する借金の対象を選べるなど状況によって色々なことができる債務整理方法です。
ただ交渉によって返済負担を軽減してもらうので、依頼する弁護士や司法書士は任意整理に慣れている事務所を選ぶ必要があります。
任意整理のメリットとデメリット【初めての方にわかりやすく解説】
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個人再生で300万円の借金を債務整理する場合
借金が300万円ということなら個人再生も有効な債務整理方法の一つだと思います。
個人再生は任意整理とは全く違う債務整理法方法で、裁判所で手続するというのが大きな違いがあります。裁判所で手続して再生計画案に沿った返済を行っていく債務整理方法になります。
個人再生には最低弁済基準額という借金の減額幅の目安があり、この最低弁済基準額と清算価値を比較して高い方を返済していくことにあります。
つまり最低弁済基準額に対して持っている資産が高額だと、その分だけ借金の減額幅が小さくなります。ただ持っている資産は人によって違ってくるので、清算価値で借金の減額幅をここで論ずることはできないので、最低弁済基準額で借金の減額幅を説明しようと思います。
300万円の借金というケースだと最低弁済基準額に当てはめると、借金を100万円まで減らすことができます。つまり借金を3分の1まで圧縮できるということです。ちなみに清算価値が100万円以上だと減額幅は清算価値が基準になってきます。
これってかなり大きな負担軽減ではないでしょうか。個人再生は借金額が大きいとそれだけ減額幅も大きくなります。
個人再生のメリットとデメリットをわかりやすく解説
個人再生は裁判所で手続きを行う債務整理方法でメリットの大きい債務整理方法ですが、一方で複数のデメリットもある債務整理方法です。 個人再生の特徴をしっかりとつかむためには、個人再生手続きでのメリットやデ ...
自己破産で300万円の借金を債務整理する場合
自己破産も借金が300万円あるということなら利用候補になります。
自己破産は裁判所で手続する債務整理方法で、裁判所が免責を認めることによって借金返済の義務が免除されるという特徴があります。
そのため自己破産して裁判所から免責を得られると、300万円の借金が全て支払い免除になる可能性があるということです。
ただ自己破産には「支払い不能状態」でないと利用できないという条件があります。そのため収入額によっては借金額が小さいと利用できない可能性があります。ただ借金300万円だと月々の返済負担は大きいので免責が認められる可能性は十分にあると思います。
ちなみに無職無収入や生活保護を受けているようなケースだと、借金が100万円とかでも普通に自己破産できます。理由は収入がなく支払い不能状態だからです。
しかし自己破産すると自動車や持ち家などの高額資産が没収されてしまうなどデメリットもあります。
また自己破産は投資やギャンブル、浪費などのような借金理由だと免責不許可事由という免責許可が得られない要件に該当するので、自己破産できない可能性があります。
このように自己破産するためには割と色々なハードルがあるので、それを満たせるかが重要になってきます。
自己破産のメリットとデメリットとは
自己破産すると借金が免除されるので非常にメリットが大きい手続きですが、そんな自己破産にもデメリットは存在します。 大きなメリットがある自己破産なので当然デメリットもあるというのは理解しておきましょう。 ...
借金300万円での最適な債務整理方法とは
借金300万円を債務整理で減額するためには最適な債務整理方法を選択する必要があります。
しかし人によって最適な債務整理方法は違ってくるので一概には判断することができません。
ただある程度の目安くらいは話しておこうと思います。
借金300万円を債務整理するなら基本的には任意整理から利用を検討するのが良いと思います。任意整理は他の債務整理方法と比べて手続き期間も短いですし、依頼費用も安く抑えられる可能性があり、自動車や持ち家などの資産も残せるので生活への影響が小さいためです。
そこでもし任意整理が難しいなら個人再生を検討します。個人再生なら最低弁済基準額が100万円なので、普通に働いている方なら個人再生を利用すれば借金完済は可能なのではないかと思います。
しかし無職無収入や生活保護受給者のケースだと任意整理や個人再生の利用は難しいので、自己破産を利用して借金問題を解決することになります。せっかく任意整理や個人再生を利用したとしても、返済余力がないとまた借金することになるので、自己破産が現実的な返済方法になってきます。
借金300万円を完済するなら無料相談から借金解決しよう
300万円の借金問題を抱えていて返済負担が重いため債務整理手続きを検討しているなら、早めに弁護士事務所や司法書士事務所の無料相談を利用するといいかと思います。
300万円の借金だと人によってどの債務整理方法が最適なのかはかなり違ってくると思うので、あなたの経済状況や借入先、家族構成などを考慮して選ぶ必要があります。
当サイトでは無料相談が可能な弁護士事務所や司法書士事務所をまとめているので、どこに借金問題を相談したらいいのかわからないということなら参考になると思います。
メールや電話による無料相談が可能な事務所を載せているので、空いている時間に気軽に無料相談をすることができます。
店舗に出向くことなく相談できるので、「とりあえず話だけ聞きたい」という方も利用しやすいです。相談先で悩んでいるなら下記が参考になると思います。