借金が200万円前後あって返済が滞納する可能性があって困っているという場合に、債務整理で借金を減額する方法について解説しています。
借金200万円というのは結構現実的な数字で、多額の借金というわけではないですが、借金の利息を考えると返済負担は結構重くて、利息負担が重くて元本がなかなか減らないという方も多いです。
そこで借金200万円前後で債務整理を利用する場合に、どういった債務整理方法が最適で、どういった注意点があるのかをわかりやすく解説しようと思います。
200万円くらいの借金があって、返済できないという方にも参考になると思います。
借金200万円の返済負担はどのくらいになるの?
借金が200万円前後あるようなケースだとそもそも支払い負担はどのくらいになるのでしょうか?
借入先などによって借金の利息は違ってきますが、借金が200万円で借金の利率が年18%、毎月5万円を返済するというケースだと完済までに5年くらい必要になってきます。
借金の利率の18%は一般的な消費者金融やカードローンなどを参考にしています。
利息がなければ3年ちょっとで完済することができますが、借金の利息があると支払い額が合計で約308万円程度にもなります。
利息は複利で計算されているので、思ったよりも利息負担が大きいことにビックリするのではないでしょうか。
つまり200万円の借金でも、このケースだと実際には300万円以上返済するということになります。
もちろん毎月の返済額をもっと増やせば利息負担を減らすことができますが、毎月5万円という返済額は結構大きいかと思います。しかしこれよりも毎月の返済額を小さくするとさらに利息負担が増えるので、返済合計額はさらに増えることになります。
ではこういった借金を債務整理すると、どれだけ返済負担を軽くすることができるのでしょうか?
任意整理で200万円の借金を債務整理する場合
借金200万円で仕事を持っているようなケースだと任意整理を利用する方が一番多いのではないかと思います。
任意整理は債権者と債務者が交渉して、借金の利息を免除したり毎月の返済額を小さくすることができる債務整理方法になります。
そのため借金が200万円あるようなケースだと任意整理することで利息をカットすることができるので、上記のようなケースだと単純に利息108万円がカットできるということになります。
利息がカットされれば毎月の返済額額も小さくなるため、総合的に借金尾の負担が小さくなってくれます。
特に消費者金融やカードローンなどのような借金の利息が高い借金が多いようなケースだと、成果が期待できる債務整理方法だと思います。
また任意整理は借金理由が問われないのはもちろんですが、自動車や持ち家などの資産をそのまま残しながら手続きできるので、生活への影響が小さいというメリットもあります。
任意整理のメリットとデメリット【初めての方にわかりやすく解説】
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個人再生で200万円の借金を債務整理する場合
借金が200万円なら個人再生の利用も候補に入ってきます。
個人再生は裁判所で手続する債務整理方法で、債権者の承認を得て再生計画案に沿って返済していくという債務整理方法です。
任意整理と違って依頼費用は高額で手続き期間も長いですが、借金を利息だけでなく元本もがっつり減額することができるという魅力があります。
個人再生は最低弁済基準額をベースにすると、200万円の借金なら100万円に減額することができます。
自動車などの資産があると清算価値の基準によって減額幅は変わってきますが、資産状況は人によって違ってくるので、ここでは最低弁済基準額をベースに金額を明示しました。
個人再生だと200万円の借金が100万円になるので、借金が半分になるという計算です。
個人再生は依頼費用は高額ですが、これだけ借金が減額されるなら利用する価値はあるかと思います。
個人再生のメリットとデメリットをわかりやすく解説
個人再生は裁判所で手続きを行う債務整理方法でメリットの大きい債務整理方法ですが、一方で複数のデメリットもある債務整理方法です。 個人再生の特徴をしっかりとつかむためには、個人再生手続きでのメリットやデ ...
自己破産で200万円の借金を債務整理する場合
200万円の借金がある状況では自己破産も利用候補に入ってきます。
自己破産も個人再生と同様に裁判所で手続する債務整理方法で、裁判所が免責許可を出せば借金返済の必要がなくなるという非常に強力な債務整理方法です。
ただあくまでも裁判所が免責を認めたらということなので、裁判所が免責許可を出さなかったら、自己破産しても借金が免除されないということになります。
自己破産を利用するには色々な条件がありますが、その中に「支払い不能状態である」というものがあります。つまり借金200万円の完済の見込みがないということでないと、自己破産しても免責が認められないということです。
また自己破産には免責不許可事由という要件もあり、ギャンブルや浪費、投資などのような借金理由だと免責不許可事由に該当して自己破産が認められない可能性もあります。
このように自己破産に関しては借金が200万円でも利用できる可能性はありますが、逆に利用できない可能性もあるということです。
ただ無職無収入という状況や、生活保護を受給しているなど、完済の見込みが限りなくゼロに近いという状況の方なら、自己破産で免責が認められる可能性が高いと思います。
自己破産のメリットとデメリットとは
自己破産すると借金が免除されるので非常にメリットが大きい手続きですが、そんな自己破産にもデメリットは存在します。 大きなメリットがある自己破産なので当然デメリットもあるというのは理解しておきましょう。 ...
借金200万円での最適な債務整理方法とは
借金200万円の状態での最適な債務整理方法はあなたの借金状況や収入状況、資産状況などによって違ってくるの一概には判断することはできないです。
ただ一般的な私の考えとして私見は述べていこうと思います。
普通に一般企業で働いてて、これまで借金を返済してきたという状況なら任意整理が一番の利用候補になってくると思います。任意整理は債務整理の中でも一番依頼費用が安く抑えられる可能性もあり、自動車や持ち家などの資産にも影響がないので、任意整理で完済できるなら任意整理を選ぶのがベストだと思います。
借入先が多い多重債務状態なら個人再生を選ぶといいかと思います。任意整理は債権者ごとに手続きするので、借入先が多い多重債務状態だと依頼費用が高額になる可能性があります。しかし個人再生はまとめて借金を整理でき、借金の減額幅も任意整理より大きいです。任意整理だと依頼費用が高額になりそうなだったり、任意整理では完済が難しいということなら個人再生がベストだと思います。
病気やケガなど色々な以上で働くことができない無職無収入という状況だったり、生活保護を受けているような状況なら自己破産を選択するといいかと思います。任意整理や個人再生は手続き後に残った借金を返済する必要があるので、収入がなかったり生活保護を受けている状況だと手続きを断られる可能性があります。そういった場合には自己破産を検討するといいです。
借金200万円が払えないなら弁護士・司法書士の無料相談から!
借金が200万円あり、返済状況が厳しくて支払うことが難しいということなら、借金を滞納する前に早めに弁護士事務所や司法書士事務所の無料相談を利用するといいかと思います。
借金を滞納すると返済の督促で精神的にもダメージを受けますし、支払いが遅れた分だけ遅延損害金が発生して負担が重くなります。そして返済がさらに遅れると資産や給料が強制執行で差し押さえられてしまいます。
借金を滞納するということは既に返済能力がオーバーヒートしている状況なので、そのまま無理に返済していって完済の見込みがあるのかということを考えたほうがいいです。
必ずしも債務整理がベストとは限らないですが、借金返済の方法について専門家である弁護士や司法書士に相談するというのは、自分に最適な返済方法を探るという意味でも価値があると思います。
借金200万円ということなら色々な返済方法が考えられるので、まずは無料相談を利用して詳しい話を聞いてみるといいです。
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